====================================================

鹿児島タニザキ

先祖から受け継いだ家と歴史をさらに200年後へと繋ぐ大仕事
開放感あふれる20畳ほどのリビングは、足元にやさしい杉板貼りに。光が差し込むと模様が浮かび上がる個性的な建具は、仏壇に使われていた彫り物を障子に取り入れて再生したもの

風の通り道に配慮し 四季を通じてさわやかに

 玄関をひとたび入ると、思わず見上げるような天井に、心も体も優しく開放されるようなM邸。田畑に囲まれた長島町ののどかな地に建ち、堂々とした風格を見せています。
 外観からは想像しにくいのですが、実はこの家、築130年の古民家を移築再生したもの。「祖父が建てた家をさらに200年生かすのが私の仕事。5年をかけ、材を捨てずに建て直せる人を宮崎や熊本まで探した」とMさん。
 柱や梁、そして細工された欄間などを丁寧に解いて再び組み立て。五右衛門風呂やかまどでの生活からオール電化へ。居間を杉板貼りにし、間取りを変えたほか、縁側の幅を広げて保温性を高めるなどの工夫も施しました。
 最も重視したのは、クーラー不要の風通しのよい家にすること。平屋ながら3つの棟を重ねて天井高を7mにし、天井板を外して複数の天窓を取り付けました。
 「大工さんたちと意見を戦わせながら満足の家づくりができた」というMさん。「完全には仕上げないで」との注文もしたのだとか。それは、家は住みながら作り上げたいと考えているから。その言葉通り、居間の欄間には空白が。これからの日々でMさん自身がそれを埋め、さらに次世代へ引き継ぎたいとの熱い思いが垣間見えるようでした。

幸せな家づくりとは?

 手がける家は、民家再生やモダンタイプ新築など様々。数々の古い民家を丁寧に解体し、蘇らせる中で得てきた家への熱い思いや新旧建築技術を生かし、四季を楽しみながら暮らせるあたたかい家づくりをしたいと願っています
■家族構成/夫婦

■工法/木造軸組在来工法

■敷地面積/1572.17㎡(476.42坪)・延床面積/172. 50㎡/(52.18坪)

■用途地域/指定なし

■建ぺい率/70%・容積率/400%

■設計期間/約4カ月・工事期間/約6カ月
鹿児島タニザキ
鹿児島市東俣町3372
TEL.099・298・7822
 http://k-tanizaki.com/


▲Page TOP