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ペットと暮らす癒しの家づくり。『欲しかったのは愛犬と暮らす家』

2019年11月27日
※本特集は「幸せな家づくり」2016 Spring・Summerに掲載された巻頭特集を再録したものです
濵田幸春さん・聖子さん
ワンちゃんとすてきに暮らすご夫婦がいると聞いて訪ねたのは、まるで海辺の別荘のようなお宅でした。

犬が暮らしやすい家が私たち夫婦にとっても居心地のいい家です

「四つん這いのうちの子たちが海を見られるよう、この家は床を高く建ててもらったんですよ」と、案内されたのは、個性的な階段が目を引く、明るく開放的なお宅。白・黒・グレーの3色を基調として実にスタイリッシュ。掃き出し窓の先には、錦江湾がゆったりと、そして静かに広がっています。
ここに暮らすのは、濵田幸春さん、聖子さん夫婦とシュナウザー犬。「この子たちのための家」と聖子さんは笑いますが、ワンちゃんとできるだけ長く、快適に暮らせるようにと建てた家なのです。
聖子さんは幼い頃、迷子犬を飼ってくれる人を探し、近所を訪ね歩いたこともあるほどの犬好き。ふと立ち寄ったペットショップで、抱いた犬が腕の中で眠ってしまうという出会いから、クロとの生活が始まりました。あまりに寂しがり屋だったクロのために家族を増やし、今では3匹に囲まれたにぎやかな日々です。

愛犬ウェアづくりがいつのまにかマイブランドに成長

 ワンちゃんたちと暮らすうちに、ワンちゃんとおそろいの服を着たいな、と思うようになった聖子さん。同じ布を使って、自分とワンちゃん用の服を手作りするようになりました。そのひとつを東京に住む愛犬家の友人にもプレゼント。その友人がワンちゃんと散歩していると、「その服どこで売っているの?欲しいな」と声を掛けられたことをきっかけに、インターネット販売を始めるという急展開に。ワンちゃんと仲良し、という思いを込め、ドッグチャムというブランド名も付けました。
今ではドッグウェアにとどまらず、大人服や雑貨まで製作するハンドメイド作家に。各地のイベントに参加するほか、自宅をショップとして時折開放。県外からのお客さんがワンちゃん連れでやってきて、この家に泊まっていくこと
もあるといいます。
ワンちゃんのためにと建てた家はワンちゃんとの安らぎの家であるばかりか、濵田さん夫婦に、新たなライフスタイルを運んできてくれました。

▲海を望む庭は、広々としたドッグラン。お父さんに存分に遊んでもらって大満足。

愛犬と暮らす家にうれしいあれこれ

ワンちゃんと楽しく暮らす濵田邸を、愛犬家住宅コーディネーターが訪ねました。そこには、さまざまな工夫や便利アイテムがいろいろ。家をつくる際に取り入れたいポイントを、具体的に教えてもらいました。
濵田邸を訪れたのは、愛犬家住宅コーディネーターの安藤真紀子さん。インテリアコーディネーターでもありますが、最近は、犬と暮らす悩みを相談されることが多くなったとか。そんな飼い主さんの三大お悩みは、「臭い」「傷」「滑り」だといいます。
「ワンちゃんの世話がラクにでき、怒らなくてすむような家にすると、お互いがストレスなく暮らせますね」と安藤さん。
建築して2年になる濵田邸ですが、犬特有の臭いはゼロ。3匹の犬は家の中を元気に走り回っていますが、目立った傷みもありません。
それは、壁紙に臭いや傷がつきにくいペット対応クロスを使用したり、犬が家具をかんで傷つけないよう、サイズや素材を選ぶなど、犬の行動を見越した工夫が随所に施されているからでした。

▲壁には、ペット対応クロスを使用。汚れを拭き取りやすく、キズにも強い。消臭効果があるものもあります。

▲フローリングは滑りや傷付きやすいのが難点。滑りにくい無垢材の浮造りや、傷にも強いガラスコーティング仕上げがgood

▲ワンちゃんの安全のため、2階に上がれない階段ドアを設置。年を取って視力が落ちるとぶつかりやすいので、階段下と柱は丸いフォルムに。

動線やインテリアにも犬目線をプラス。犬と心通う家時間に

濵田邸には人用のソファがありません。代わりにあるのは、聖子さん手作りの犬用ソファ。ご夫婦が床に、ワンちゃんがソファに座れば、みんなが視線を合わせて過ごせるというわけ。
掃き出し窓を開けると、ワンちゃんたちは、庭へ一目散。塀の外は海になっているので、ご近所への迷惑も気になりません。
思い切り遊び終えたら、オーシャンビューのお風呂へ。庭から直接入れるドアが取り付けられています。ワンちゃんを洗うには、腰をかがめるのがつらいところですが、浴槽の縁がシャンプー台となっていて楽な姿勢で洗えます。
お風呂上りの脱衣所にもエアコンや、立って使えるお手入れ台まで。ワンちゃんは寒い思いをすることなく、飼い主も一連の作業が楽で心地いいのです。
動線やインテリア選びに犬の目線をプラスすることで、ワンちゃんと心通い合う時間を、もっと作ることができそうですね。

▲家具の足は全てスチール製。テーブルの台はかみ付けない厚さに。

▲カーテンは、裾を傷付けたりおしっこをかける恐れがあるので、ロールスクリーンやシェードがお勧め。

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