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【変化する 住まい事情】vol.1 注文住宅は「家時間優先」へ

2022年2月8日

住まいで最重要視されているのは?

 「共有部分が少ない一戸建ての方がコロナへの感染リスクが低そう」と注文住宅のニーズが高まっています。中でも、清潔志向で洗面所の位置、リモートワークに伴うワークスペースへのこだわりといった変化が顕著です。
 洗面に関しては、帰宅後すぐ手洗いできる玄関や外部入り口近くに、ボール2連、2カ所洗面、自動水栓等の要望が。

▲外部入り口近くにもちょっとした洗面スペースを設けることで、より衛生的に

また、ワークスペースは、個室、半個室、ロフト利用、スキップフロア、共有スペース等家族の気配を感じる距離をうまく
測りつつ〝集中できる空間〟を希望する声が聞かれます。

▲程よい距離感を保ちつつ、ブラインドを下ろすことで〝集中〟もできる半個室の例

 リビングは、広く・明るく・居心地良くに加え、コロナ下では換気やフレキシブル利用を重視。キッチンは家での食事が増えて、みんなで楽しめるフラット対面型。通販の買い置き用パントリー収納の要望も。家で過ごす時間が長くなり、新しい視点や考えが必要になってきています。多様なニーズに対応できる住宅を検討する人が増えていると思います。


執筆者: 井之上由美子
南さつま市と鹿児島市西田に設計事務所を持つ一級建築士・既存住宅状況調査技術者。五感が喜ぶ健康環境にこだわり、動線計画と自然素材で居心地の良い豊かな空間づくりを実践。ゆうあいプラン代表取締役社長