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【変化する住まい事情】vol.4 住まいと四季

2022年3月18日

四季を感じられる庭を造りたいのですが、お勧めは?

 京都の桂離宮を見学した際、日本庭園の傑作と称される回遊式庭園をぐるっと歩きました。
 大きな池の周りには各所に茶室や腰掛けが配され、それらを巡るように苑路が続いています。
 目隠しの高さの生け垣は位置や角度により、庭園全体を一望する地点の無いよう仕掛けが施され、苑路の橋を渡りながら、生け垣の先に広がる風景を想像し、楽しむことができます。
 桂離宮から庭園へ張り出す縁台「月見台」は、中秋の名月の方角へ張り出していることに思わず感動しました。
 桂離宮は皇族の別荘ですが、住まいの中にも自然景観や四季を取り入れる文化が江戸時代にはありました。
 庭園を設けることはなかなか難しいですが、敷地の少しのスペースに坪庭を配して地窓を設けたり、近隣の自然景観を望める位置に高窓を設けるなど、住まいの中にも四季を感じる心豊かな暮らしを楽しみたいですね。

▲「関守石(せきもりいし)」は、この先の苑路進むべからずの意味
▲坪庭を設けて地窓から眺めたところ。四季を感じつつ、室内への採光にも一役

執筆者: 本房美保
薩摩川内市で設計事務所を開設する一級建築士。数寄屋建築と出合い、わびさびの世界の奥深さに魅了される。わびさびを感じる心豊かな空間づくりを目指す。わさびのわ代表