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断熱等級をチェックして〝冬暖かく夏涼しい家〟をめざそう!【冬のあったか住宅見学会特集】

2022年11月15日

冬を健康に過ごすため、最低でも等級4を守ろう!

 冬場になると、浴室などで突然体調が悪化する「ヒートショック」を耳にします。室内の温熱環境が一定していないことなどが主な原因で、急激な血圧の変化を引き起こします。
 国土交通省ではスマートウェルネス住宅等推進事業の一環として生活空間の温熱環境と居住者の健康について大規模な調査研究を実施しています。それにより居間だけでなく、トイレや浴室など家中の室温が18℃以上あれば、健康的に暮らせることが明らかになりました。鹿児島県でも毎年200人前後の人が入浴中に突然死されています。これは浴室が寒いことが影響しています。健康的な家をラベルで分かるようにしたのが家の断熱等級です。これまでは等級4が最高でしたが、2022年4月には等級5が、さらに10月には等級6・7が新設されました。3年後の2025年には、新築住宅は断熱等級4が「義務付け」られます。等級が上がれば、断熱によりコストは少し上がりますが、「健康面でのメリットが大きいので、しっかり断熱した家にして省エネかつ暖かい家にしよう」と考えてみてはいかがでしょうか。

賢く断熱して〝家計〟と〝体〟に優しい家!
気密性を高めて冬暖かい家=夏涼しい家に

 また、家のリフォームをする場合も、水回りだけでなく、屋根・壁・窓・床等も合わせて検討したいところです。予算の都合もありますが、せめて、床と窓だけでも断熱性能を上げると、住みやすくなります。窓を例に挙げると、最低でも複層ガラス、できればLow-Eガラス、そして熱を伝えにくい樹脂サッシなどがあります。
 夏は日差しを遮り、冬は取り込む「窓の計画」、すきま風が入らない「気密性のアップ」なども健康的に過ごす上で考慮したい点です。「冬暖かい家は、夏涼しい家だ」と理解してください。

教えてくれたのは
鹿児島大学大学院理工学研究科教授の二宮秀與さん。
二宮(にみや)さんは、建築環境分野が専門です。
 「日本で消費されるエネルギーの約1/3は建物内での利用によるものです。またその半分は住宅で消費されています。私たちは暑くなったら冷房し、汗をかいたらシャワーを浴びるような生活を当たり前のように享受していますが、これらは大量のエネルギーを消費することで成り立っています。私の研究室では、少ないエネルギーで快適な居住環境を創造するにはどうしたらよいか、気象の地域性、建物の熱性能、自然エネルギーの利用などについて研究しています」

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