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私の祖母がかつて、1年のうち数カ月を湯治場で過ごしていたのを幼心に覚えており、私の古い温泉の記憶の一つになっています。
本来の湯治とは、温泉地に長期間(1週間以上)滞在し、温泉療養すること。日帰りや観光旅行で温泉宿に宿泊することとはまた違い、日常生活から離れて、地域や自然の中で楽しみながら温泉を利用し、健康を回復するのが目的と表現してもいいかもしれません。
▲別府の地獄めぐりなど「見る」温泉も楽しい温泉利用の一つ
湯治は歴史があるためか、今でも残る湯治場の古き良き雰囲気の街並みは独特の風情があり、その泉質の良さにも期待ができます。入浴だけではなく、飲泉、蒸し風呂(サウナ)、蒸し料理など、さまざまな温泉利用も魅力の一つです。
「長期間滞在なんて無理!」と難しく考えず、短泊の「プチ湯治」、湯治宿でリモートワークをする「ワーケーション」、そして1日数回の入浴を楽しむ「おうち湯治」など、湯治の〝いいとこ取り〟をしながら、ストレス解消やリラックス&リフレッシュを求め、心身を癒やしてみてはいかがでしょう。
▲どこか懐かしい感じで「転地効果」。心身ともにリラックス
執筆者: 飯野香穂
設計事務所を開設する一級建築士のかたわら、趣味が高じて温泉ソムリエアンバサダーに。ややお宿空間フェチな温泉旅とお酒をこよなく愛す。特技は温泉成分表を見て温泉に入っている気分になれること