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【特集】プロが教える大掃除術!換気扇、シンク、窓ガラス、他

2023年12月6日

プロが教える大掃除術!〜目指せ、ピッカピカな家〜※この特集はリビングかごしま・きりしま2023年12月2日号のフロント特集を再録したものです

 今年も残すところ、あとわずか。毎年ちょっと面倒な大掃除ですが、今年の汚れは今年のうちにきれいにしたいもの。そこで今回は、〝掃除のプロ〟に大掃除のやり方やコツを教えてもらいました。ぜひ参考にしてみて!

掃除のコツを知って、効率的に進めよう!

「毎年11月ごろから掃除の依頼が増えてくるのですが、浴室やキッチンに関する相談が多いですね」と話すのは、九州から関東までの各地でハウスクリーニングを手がける「アイ・コーポレーション」の市木和宏さん。中でも多いのが、油汚れ、水あか、カビの相談だと話します。

「掃除の基本は、まず汚れの種類を知ること。汚れの種類によって使う洗剤が変わってきます。そして、掃除をする順番も大切。ぜひコツを知って、効率的に大掃除を進めましょう」と市木さん。家の場所ごとに、掃除のポイントを教えてもらいました。

教えてくれたのは アイ・コーポレーション鹿児島店 店長 市木和宏さん。夏はエアコン清掃、冬は水回り清掃、と一般家庭を中心にハウスクリーニングを手がける「掃除のプロ」

掃除のキホン

汚れの種類を知ろう

家庭の汚れは、大きく分けると以下の3つに分類できます。汚れの種類によって使う洗剤を変えて掃除しましょう。

【油分が酸化した汚れ】油汚れ・コゲ・皮脂汚れ
重曹、セスキ炭酸ソーダなどアルカリ性の洗剤を使う
【カルシウムなどが石化した汚れ】水あか・尿石
→クエン酸など酸性の洗剤を使う
【菌の汚れ】カビ
塩素系の洗剤を使う

上から下に作業する

掃除をする際は、照明器具など高い場所から始め、最後に床などの低いところを行うのがポイント。きれいにした場所に汚れが落ちると二度手間になってしまいます。

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換気扇の油汚れが気になる

つけ置きで浮かして落とそう
大掃除の中でも、特に大変なイメージがある「換気扇」。料理の際に発生する油汚れは、ベタベタの頑固な汚れとなり換気扇にこびりついています。「頑固な油汚れは、お湯で溶かした洗剤につけ置きして、汚れを浮かしてから落とすのがポイントです」と市木さん。

油汚れは、アルカリ性の洗剤で掃除を。今回は重曹を使います。

■用意する道具はコレ!

重曹/ブラシ/スポンジ/ゴミ袋/新聞紙/ゴム手袋/雑巾

「ツインブラシ」の画像大掃除には、ソフトブラシとハードブラシが1つになった「ツインブラシ」があると便利。100円ショップ等で購入できます

コンロに新聞紙を敷く換気扇から落ちてくる汚れを防ぐため、コンロの上に新聞紙を敷く

外せる部品を取り外す換気扇のふたを開けてフィルター、内部のファンを取り外す(メーカーにより仕様が異なるので、説明書を読み作業を)

ゴミ袋に入れる取り外した部品を、二重にしたゴミ袋に入れる

つけ置きする60度のお湯に重曹を溶かし(1ℓあたり重曹50g)、ゴミ袋へ部品がつかる程度に入れる。袋の口を結び、30分〜1時間つけ置く。その間に換気扇本体のカバーなどは、重曹水をつけたスポンジでこすり、水拭き・乾拭きする

汚れを落とすつけおき後、ブラシやスポンジで汚れを落とし、洗い流して拭く。外した部品を取りつけて完成!

部品を外して、重曹でつけ置きしよう

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シンクの水あかが気になる

クエン酸を浸透させて撃退!

水あかの除去が完了した、ピカピカのシンク

■用意する道具はコレ!

・クエン酸(スプレータイプ)
… 
粉末の場合は、水100㎖にクエン酸を小さじ1/2溶かしてスプレーボトルへ

・キッチンペーパー
・食品包装用ラップ

・スポンジ

シンクについた白い水あかは、水道水に含まれるミネラル分が固まってできたものです。「鹿児島は火山地帯のためなのか、他の地域に比べて水あかがつきやすい水質のようです。中でも、蛇口とその根元にできた頑固な水あかに悩む人が多いですね」と市木さんは話します。

水あかは、酸性のクエン酸を使うと効果的。キッチンペーパーとラップを使い、しっかり浸透させるのがコツです。

①クエン酸を吹きつける

蛇口にキッチンペーパーを巻き、クエン酸をたっぷり吹きつける。キッチンペーパーを巻くことで、液垂れを防ぐのがポイント

②ラップして時間を置く

クエン酸が蒸発しないよう、ラップで全体を覆う。
30分〜1時間ほど時間を置いて、浸透させる

③汚れを落とす

スポンジでこすって水あかを落とし、洗い流す

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浴室の黒カビが気になる

片栗粉を使ったワザで、根から除去
■用意する道具はコレ!

・塩素系漂白剤 ・片栗粉

・容器(紙コップなどでOK)

・割り箸やヘラ

・ブラシ(歯ブラシでも可)

・キッチンペーパー ・ゴム手袋

浴室のゴムパッキンなどにこびりついた、しつこい黒カビ。カビは繁殖が進むと、深く根を張って落ちにくくなってしまいます。

そんなカビを根から除去するには、殺菌力が強い塩素系漂白剤(ハイターなど)がお勧め。「ポイントは根までしっかり塩素系漂白剤を浸透させることですが、そのままだと液体のため流れてしまいます。そこで片栗粉を混ぜ、ペースト状にして密着させると効果的です」と市木さん。ゴム手袋をつけ、窓を開けて作業しましょう。

①漂白剤と片栗粉を混ぜる

容器に塩素系漂白剤と片栗粉を1対1の割合で入れる。割り箸などで、ドロッとペースト状になるまで混ぜる

②カビの上に塗る

気になる場所へカビを覆うくらいの厚さに❶を塗り、5〜10分ほど時間を置く(長く置き過ぎると材質が傷むので、10分以上放置しない)

③水で洗い流す

キッチンペーパーでペーストを拭き取り、ブラシで軽くこすりながら水でしっかりと洗い流す(温度が高いと片栗粉の粘度が高くなるため冷水で)

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窓ガラスの汚れが気になる

重曹とクロスで、ピカピカに
■用意する道具はコレ!

・重曹(スプレータイプ)

…粉末の場合は、水100㎖に重曹を小さじ1溶かしてスプレーボトルへ

・マイクロファイバークロス(2枚以上)

…極細の繊維で作られたクロス。吸水性に優れていて、汚れを拭き取るのにも便利。100円ショップ等で購入できます

手あかや油汚れなども付着している窓ガラスは、重曹での掃除がお勧め。また、タオル地の雑巾では繊維くずがガラスに残ってしまうため、マイクロファイバークロスを使うときれいに仕上がります。

掃除の際は窓の外側から作業するのもポイント。室内側から始めると、外側の汚れが目立って、内側の拭き残しが確認しづらくなります。

①クロスに重曹を含ませる

マイクロファイバークロスに重曹をたっぷり含ませる

②汚れを取り、乾拭き

外側から作業。窓の汚れを❶で拭き取り、窓が乾く前に、別の乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げる

③室内側も同様に

室内側も同様に、❶で拭き取り乾いたクロスで拭き上げる

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大掃除後、長く〝キレイ〟を保つには?

せっかく手間暇かけて大掃除したのなら、できるだけ長く〝キレイ〟をキープしたいもの。
市木さんにポイントを聞きました。

料理の際は必ず換気扇を回す

油汚れへの対策は、料理の際に必ず換気扇を回すこと。油分をできるだけ外に出すよう、「強」がお勧めです。換気扇にフィルターを取り付けるのも効果的。

キッチンや浴室は水気を取る

キッチンシンクや浴室などの水回りは、使用後に拭き上げて、しっかり水気を取ることが重要。水滴が残っていると、水あかやカビが発生する原因になってしまいます。浴室はスクイージー(水切りワイパー)を使うと便利です。

アイ・コーポレーション 鹿児島店 店長の市木和宏さん「日頃の掃除も大切ですが、ぜひこの2点にも取り組んでみてください」
アイ・コーポレーション 鹿児島店

099・227・7779

鹿児島市山田町2150-13

アイ・コーポレーション 霧島店

0995・50・3070

霧島市国分広瀬1-16-13


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