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6月1日は「景観の日」。まちの景観や環境にも配慮し住みやすい家を

2024年5月30日

まちの景観や環境にも配慮し住みやすい家を

 6月1日は「景観の日」。景観法では、「良好な景観は国民共通の資産」とされています。鹿児島市は、「鹿児島市景観まちづくり賞」を設けていて、2024年度に7回目を実施予定です。2020年度の第6回では、建築部門28件、屋外広告部門12件、景観部門3件の応募があり、建築部門3件、屋外広告部門3件、景観部門2件、特別賞1件が選定されました。

(設計:小森昌章建築設計事務所)

 このうち、建築部門の個人住宅に「唐湊高台の住宅」があります。唐湊の丘陵地にあり、錦江湾に浮かぶ桜島を眺めることができるため、その眺めを最大限に生かすように造られた木造2階建ての家です。
 敷地の奥に回り込むアプローチの先にある玄関を抜けると、天井高6mの開放的な吹き抜けのリビングがあります。リビングの東面は巨大なガラス窓。そこから水盤を持つコートへとつながり、桜島が遠望できます。リビング吹き抜けの階段を上がると寝室があり、2階のテラスに出ると、さらに錦江湾の絶景が眺められます。

 斜面地景観の重要な要素となる塀や外壁は、道路面の間知石積の固い印象を和らげるために塀を1mほど控えて植栽スペースを設け、外壁は約5mセットバックして山の緑に映えるベージュ色に。塀は降灰による汚れが目立たないモルタル素地仕上げ。隣家への視線に配慮した高さで、緑の成長で周囲になじむように計画しています。

景観まちづくり賞の例は以下から
▶https://www.city.kagoshima.lg.jp/machizukuri/kekan/kekan/machidukuri/index.html