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特集・コラム

【心にゆとり 暮らしと花】vol.2 フランスで花は心の必需品

2023年6月16日

 今回はフランスの花文化についてお話したいと思います。フランスでは、バレンタインデーに赤バラを購入する男性で花屋がにぎやかになります。5月1日は大切な人にスズランを贈るため、街の至る所に出店があります。
 また、ランチをとても大切にする国民で、週末ごとに皆で集まってすてきな時間を過ごすのですが、その時の手土産品として花が選ばれることが多いです。
 他にも「女性の日」を皮切りに「母の日」「愛の日」「祖母の日」「夫婦の日」など、花を贈る機会が多いのも特徴です。

▲よく行っていたマルシェの花屋のにぎわい

 こんなことわざもあります。「男の子はキャベツから、女の子はバラから生まれる」。だからでしょうか、女性にはバラを贈ることが多いようです。
 フランスの風物詩のマルシェにも食料品店と並んで必ず花屋があるように、花を日常的に飾る習慣があります。しかし、コロナ禍の厳しい外出制限時は、花がろくに買えず不満も多く出たといいます。日常に花習慣が浸透しているフランス人にとって、花は心を満たす必需品といわれるほど大切な存在。私たちも、花1本から気軽にまねしたい花習慣ですね。

▲ホームステイ先で週末ランチを楽しんでいた時の様子。食卓中央に皆を迎える花を置きます


執筆者:肝付憲一

Votrefleur(ヴォートルフルール)主宰 大学で環境園芸を学び、特にフランスの花文化に興味を持ち、27歳でフランス留学。ルーアンの花屋で修業後30歳で帰国。西田で花屋を開業。リビングカルチャー講師も務める