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特集・コラム

【豊かなマイホームキーワード】vol.2 ゾーニングの話

2023年8月2日

 ゾーニングとはマイホームの設計をする時の初期作業の一つです。敷地の形や道路との関係、周りの環境など考えながら、駐車場やアプローチ、玄関やLDK、水回り、個室などその特徴に合わせて関連付けながら配置していきます。
 例えば遠くに海や山が見える眺望の良い敷地の場合、1階に個室や水回りを配置して、2階のLDKから眺望を楽しむようなゾーニングはいかがでしょう。
 敷地の特性と家族の個性でゾーニングは変わります。最近、家事動線の充実を希望される家族が増えていますが、家事のしやすい間取りとはどういうものでしょう。例えば洗濯の作業を考えると、脱いで、洗って、干して、収納する。この要素を一つの流れとしてまとめて配置し、さらに台所ともつなぐことでそのスペースが家事室的な作業の空間となります。収納するものは衣類だけではなく生活に必要な物の多くと、小さな子ども用品なども置くとお出かけ時や帰宅の際も1カ所だけですぐに整います。
 家事室は作業スペースなので煩雑になりがちですが、その分LDKは整然となりいつもすっきりとした環境をつくりやすくなります。さらに家事スペースから玄関やガレージへつながっていると回遊動線が生まれ重宝するでしょう。


執筆者:岩田幸千

鹿児島市で千匠設計を主宰。一級建築士。住宅や商業施設、福祉施設などの設計をはじめ、空き家対策活動やヘリテージマネージャー(地域歴史文化遺産保全活用推進員)など古くて価値ある建物に興味を持っている