鹿児島の家、新築・リフォーム応援サイト!
"超省エネ住宅"として注目される「パッシブハウス」。もともとは「地球温暖化を止めるためには?」という課題に対して、ドイツの物理学者・ファイスト博士が考えた家です。太陽の光や熱、自然エネルギーを活用してCO2排出量が抑えられるよう、世界的に見ても厳格な基準が設けられています。
昨年霧島市に、鹿児島県では初となる「パッシブハウス」認定住宅が完成。今回は、その驚くべき性能や快適性について紹介します。
昨年12月、鹿児島県で初めてパッシブハウスの認定を受けたのが、「パッシブスタイル」馬場龍仁さんが手がけた家です。「断熱、気密、熱橋、日射取得・遮蔽(しゃへい)、窓の性能と位置、24時間換気システムの"6つの条件"を徹底することで、家中どの場所も快適な室温環境をつくることができます」と話します。2月の検証では換気システムの稼働だけ(暖房未使用)で室温は26.8℃を記録。数字の上でも、その快適性がうかがえます。
パッシブハウスに住む施主は「以前住んでいた賃貸一戸建ては、冬寒くて夏暑い家でした。暑くない・寒くないことがこんなに心を満たしてくれるものなんだと感じました」と話します。
地球に優しい家は、住む人にとっても優しく快適な家。そんな家を実現するための"6つの条件"を、馬場さんが分かりやすく教えてくれました。
「パッシブデザイン」とは、太陽光や風など自然の力を活用した設計手法のこと。「パッシブハウス」は、冷暖房負荷や気密性能、一次エネルギー消費量など厳格な基準があります。これをクリアしてパッシブハウス研究所から認定された住宅が「パッシブハウス」です。
高気密を徹底することで、家の空気が外に漏れず、室内環境を一定に保ちます
熱を伝わりにくくして、夏は外の暑さに影響されず、冬は室内の暖かさを逃さないようにします
ほとんどの場合は3層ガラス。空気の層が断熱材となり、外気温に影響されにくくなります
アルミニウムや木材、コンクリート、くぎなど熱を伝える材料「熱橋」を遮断し、熱の出入りを防ぎます
室内の熱を逃さないで外の新鮮な空気を取り込める24時間換気システム
冬は太陽の光を取り入れて暖かく、夏は遮ることで室温が上がらないようにします
新築もリフォームも、”世界基準の家”を目指すパッシブスタイルの活躍に今後も注目です。