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気軽に立ち寄って ハウジング・カフェ

古民家で天然酵母パンのカフェを!

2021年8月6日

鹿児島市の街中に暮らすマルモレホさん夫妻の「古民家再生奮闘記」その1


大学のグローバルセンターで教べんを執る多趣味なラファエルさん。いつもにこにこ笑顔の杏子さん。二人は時代に流されない「古いもの」の価値を大切にしたいという共通の思いでつながっています。古民家のカフェめぐりが好きな杏子さんにとって、酵母から自家製するパン作りが趣味のラファエルさんとの相性はぴったり。9月には第一子を出産予定です。
さて、お二人が住居兼カフェを作りたいとして選んだ場所は、姶良市中津野。今、若い世帯数が増えている姶良市の中でも、蒲生と加治木の中間にある中津野はとても魅力的だそう。「中心市街地と程よい距離感のある平坦地で、田園風景が広がっていながらもホームセンターなどが近くにあり、ご近所のおじいちゃん、おばあちゃんたちが気軽に声を掛けてくれる、暮らしやすそうな場所。別府川と山田川に挟まれているけれど少し高台になっているので、近所の人からも水害がない土地だと聞いています」。実際にハザードマップを開いて、「ほらね、ここ」と指差すラファエルさん。4年間かけてようやくたどり着いた土地です。

庭に畑を作りたい。住みながらカフェもできる土地と建物を求めて…

「庭に畑を作りたい。住みながらカフェもできる土地と建物が希望」というお二人が購入した売物件は敷地が437.7坪(1,447㎡)あり、夢をかなえるには十分な広さです。しかし、購入当初はご覧の通りこんもり茂った樹木や雑草に覆われた状態でした。外からは中の様子が全くうかがいしれない異空間。実は、ラファエルさんは4年前にも一度、この土地を案内してもらったことがあったのですが、当時は値段が折り合わず断念した経緯があります。4年の間に建物の老朽化も進み、取引価格も下がって、めでたく購入に至ったということです。

雑木を伐採して現れた、どっしりと落ち着きのある木造2階建て

必要な樹木は生かしつつ、雑木を伐採して現れたのは、馬小屋を併設した木造2階建ての古民家。どっしりと落ち着いた雰囲気が漂います。広い敷地には、池とそこへの導水の跡も残っています。きっと、せせらぎの聞こえる癒やしの庭があったことでしょう。これから家をリノベーションし、庭づくりに汗を流すのがとても楽しみだ、と労苦をいとわないお二人。ちなみに、オーストラリア出身のラフェエルさんにとって、週末ごとに自宅の庭いじりをする親の姿は、休日の当たり前の光景として写っていたそうです。

リノベの設計デザインができるまでにやることもいっぱい

1年後ぐらいの転居を目指してリノベーションを進めていく予定のラファエルさん。居住空間の設計デザインはプロに任せて、馬小屋だった空間は自分たちでリノベして行きたいそう。「その前にシロアリ駆除をしなくちゃ」「今が駆除には一番いい時期だもんね」と息ぴったりの二人。「家財ごと買い取ったので、不用品の処分も結構手間が掛かるね」と顔を見合わせて笑います。ある程度リノベが出来上がったら、天然酵母のパンをメインにしたカフェをオープンさせたいと話すラファエルさん。「パンは、ライ麦と北海道産小麦を使ったハード系で少し酸味のあるサワードです。オーストラリアの味をベースにしたカフェにしたいです」。バイオが専門分野のラファエルさんにとって、天然酵母づくりはお手の物。住まいのリノベとともに、カフェオープンの夢もどんどん広がります。これから、どうリノベされていくのか、その途中経過を見るのも楽しみですね。

 

購入した建物:木造2階建て 1階82.48坪(272.68㎡) + 2階19.98坪(66.05㎡)